工房新築計画(その2)



外壁が終了しまして、今度はこまい部分を作っていきます。

○土間コンを打つ
 やっぱり床はコンクリートくらいにはしたいものです。すでに砕石が15cmほど入っていますので、もう下地が出来ているようなものです。まず、砕石をきちんとならしておきまして、全体を突き固めます。つづいてワイヤーメッシュを敷き詰め、それぞれをつないでおきます。そして所々ワイヤが浮き上がるように石を置いておきます。
これで下準備ができましてミキサー車をまつだけになりました。

養生中の土間
DOMA.JPG
コンクリートの量を計算してみると、5cm厚に入れたとして1立米でして、基礎の周辺は厚くなるわけですから、もう一息ほしいので1.5立米を注文します。こんなにちょっとで持ってきてくれるのか心配でしたが、問題ないとのことでめでたく注文となりました。 さて、いよいよミキサー車がやってきまして、運チャンのアドバイスもありまして、一輪車で激しく運ぶこと40分、なんとか全て入れ終わりました。素人仕事でもたついたのに、いやな顔もせず、長時間つきあってもらって、運チャンに感謝です。
間髪入れずにトンボで平らにならして、ぺたぺたとたたき、こてでなでつけて行くわけですが…これが素人とプロの差が出るわけでして、平らにするつもりでなでつけると、意に反して山ができてしまうんですねえ。残念ながら左官の修行をしたことがありませんから、どうやって消したらいいのか解らず、しかも早くしないと硬くなってしまうという強迫観念の中では、仕事を進めていくと更に問題が出てくるものでして、先ほどやったところを見てみるとなんと「平らではない」のです。多少は手直ししましたが…泣きが入りますねえ。

ということで、すっかり妥協の産物となったコンクリならしも終わりになったのであります。そして養生に入るのですが、ここでまた問題です。生コンを入れるのにじゃまでないように入り口が作ってないものですから、ひとまずブルーシートを入り口に取り付けて、3日間ストーブで凍らないようにしておいたのであります。


○入り口を作る
入り口
入り口
オーバークオリティーな人間用の入り口は前回ご紹介しましたが、トラクタを入れる大きな入り口は作ってありませんでした。もっとも、ない方が土間コンを打つのに好都合だったわけです。この入り口を考えますと、2100mmの開口部を塞ぐには、やはりシャッターだろうということで、おおざっぱな見積もりをしてもらいます。ところが、これがめまいを伴うような値段でして…。この時点でシャッターは露と消えたのであります。
シャッターの予定で設計しましたから、あまり内部には余裕がないのです。構造的に、あまり選択の余地がありませんで、あとは観音開きかあと腹を決めます。幸い、余った材料に相談すると、かなりの部分までできそうです。そういったわけで、扉は観音開きで自作することにいたします。
サイディングのあまりが横に張ったら足りるのですが、正規の縦張りだと足りなくなってしまいます。「やっぱり見てくれだじぇえ」ということで、横に張ります。だいじょうぶかしらん。そんで、ぼろかくしに木枠を張り付けますが、黒く塗料を塗ったので扉が黒の縁取りになってしまいそうなことに気が付き、一部クリアを塗って、縁取りにするのを辞めておきます。なんたって縁起が悪いからねえ。

○下屋を作る
下屋
暗くてごめん
 これほど大きい建物を造るとなると、家族が黙っていません。想像に難くないのが、冬に日当たりが悪くなったとは必ず言われそうです。そのうえ、約3割に訳の分からない機械を入れるのですから、当然風当たりは強いのであります。そう言ったことを打破すべく、家族対策として2坪ほど下屋をだしておき、南は植木置き場、北側は物入れとして提供して、口を塞ぐのであります。南は植木入れですから、塩ビの透明の波板で囲って、北は本体と同系色のトタンで囲っておきます。もちろん建具は中古です。冬になると、我が家は家の中がジャングルになってしまうのですが、これを防止できてしかも文句が出ないのであれば一石二鳥なのであります。いうまでもなく、この下屋ができあがるやいなや植木の大移動と、味噌・漬け物の樽がしっかりと収まったのであります。







○内装
新しいワークベンチ
ワークベンチ
 話はまたガレージ本体にもどります。
とにかく、田舎の農家なんてえのは、いくら物を置く場所があったとしても、とうてい足りるものではありません。スペースを確保しても必ず埋まってしまうのが常であります。そういったわけで、棚をたくさん作っておきます。私が使う分は一間幅が2カ所、あと5カ所作って、様々な物を置けるようにしたのですが、いやすごいすごい、棚だらけです。きっとこれもすぐに埋まってしまことを考えると、ちょっと複雑ですね。 それはさておき、旧工房から照明器具を移動しまして、ようやく明かりがともるようになりました。そして、間柱部分に持たせて小さな仕切棚を作りつけてしまいます。さらに余った材料でワークベンチを新調したのでありあます。やっぱり新品は良いですねえ。


ようやく完成
そんなわけで、おおむね完成いたしました。 かなり長いことかかりましたが、こんどは工房の中で暖房ができますので、これからの季節、非常にありがたいですねえ。
ところが、工作機械を移動してから、2週間になりますが、まだ慣れないので物が見つからなかったり、まだまだ、なじんでいくには時間がかかりそうですね。
Koba's Factory