リールを作る 完成!



 ようやく完成いたしました。

ハンドル側  ハンドル側から見た様子です。
やっぱり、ちょっとネジがでかいような・・・。いやこれで良いのだ。
その反対 そして、反対側から見ます。カムのピボットは、振動をもろに受けるところなので、裏打ちして、衝撃を 逃がしてやろうと、こんな造作をしています。
ハンドル側 せっかくなので、竿にのせてみます。
その反対 反対側を見ます。この角度から見ると、けっこう好きかも・・。


おわりに

ようやく、リールが完成いたしました。できあがった感想としては、まあ合格点では ないでしょうか?

 今回、作成したリールについて分析してみると、次のようなことが言えると思いま す。
モデル44のなんちゃってのつもりが、モデル50のなんちゃってになってしまいま した。 なにしろ、スプールの幅が大きく、キャパが#5ラインにちょうど良くなってしまっ たのです。 設計当時には、そんなことを考えていなかったので、「このくらいだろう」と出した 寸法が 大きかったということになりますね。

それからもう一つ後悔したことになるのですが、ラチェットの機構を作る時に、耐久 性を 考えるあまり、ピボットを太くしてしまいました。最終的にかしめてみると、ごつい 印象が 拭い切れません。今度は、一気に1mm落としてやろうと思っています。

 とはいえ、できあがってみると、せっかく作ったにもかかわらず、私の頭のなかでは 、すでに次作が動き出しています。もともと、レナードミルズタイプは、きっとフタ を別に作って張り付けているような感じがするのですが、一体で削り出してしまいました し、構造もかなり頑丈な作りになってしましました。何しろ、両軸受けの形をして いますが、今回の作品は「片持ち」の構造でして、はたしてこれで良いのだろうかと、 思ってもいます。
そんな頑丈な作りと、洋白のパーツを多用したこともあり、かなり重いものになって しまったことも、反省すべき点かもしれません。


 加工そのものは、それほど難しくはなかったのですが、3ツ爪チャックで 仕上げる ということがひどくめんどうでした。それに、あまりに時間をとることができなく て、1月以上も 要したのは、心苦しいです。
次回作は、もう3つ爪チャックだけで作ることは、しないようにします。 そして、ある程度のノウハウと、加工のための治具は完成していますから、次回作は 比較的楽になると思っています。
よーし、今度は、ワンピースフレームのをつくったろうやないかい!

この作品の作成データ
・重量  ・・・・・・・・・・・・168g
・かかった時間・・・・・約20時間
・作った治具・・・・・・・・13個
・作った刃物・・・・・・・・・4個
・出た切り粉の量・・・・・バケツ2杯半
・消費した切削油・・・・・・???結構たくさん




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