ひさびさの新作



だいぶ長い時間をかけまして、ようやく完成したリールです。
新作としましては、昨年の5月以来ですので、19ヶ月ぶりになります。
なにしろ、一に時間貧乏、2に時間貧乏…てな状態ですので、たいへん時間がかかってしまいます。そして、制作よりも、基本構造の見直しにかなりの時間を割いて、今後の作品の基礎データとなるよう研究(?)することに、力をいれたわけです。

今回は、量産型になります。こう言いますと、本当に量産しているかのように聞こえてしまうでしょうが、実のところたいした数は作っておりません。良い言葉が見つからないのですが、今回のリールは、治具をきちんと組んで、再度同じ品物を作れる状態にしたということになります。

面倒なことはさておいて、まずはご覧くださいませ。


新作リール
キャパは3番のDT―Fが入るサイズです。ボクが普段使っているオービスのラインですとバッキングをけっこう入れられます。真鍮とアルミで作りました。2ボールベアリングで、右巻き仕様となっています。ちなみに、真鍮のほうは、ガラスビーズでブラストして梨地にして、草津温泉に浸けて色を出しています。デザイン的には、前回のブラスリールのマイナーチェンジ版になりますが、比べた写真を下にのせておきます。

前作との比較 前作との比較

最大の差は、フェイスとバックのプレートの厚みを同じにしたことです。また、軽量化のため、パーフォレートを若干ハデ目に空けていまして、今回はフットも肉抜きしている状態です。そして、機能的な部分では、クリックブレーキを一新しています。巻くときと出す時とでは、テンションがかなり変化するシステムにしています。 また、似ているだけで、基本設計が異なりますので、若干大きめになりました。

実際の制作工程では、量産型なので、いままでとは若干様相が違います。各パーツを設計通りにある程度まとめて作ってしまいます。その後、最終的に組み立てて仕上げるという方法をとりました。今回は10台分のパーツを同時進行で制作して、そのうちの8台を仕上げています。ですが、同じようなリールがこれくらいの数がまとまるだけで…けっこう迫力があるものですねえ。 ちなみに、これらのリールは、近しい人のところへ行きます。
新作リール
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Koba's Factory