ここは、主にフライフィッシングのハンドメイドに関する実験的工房です。
もし今日あなたが「今度の日曜日に釣りに行こう」と考えたとします。
あなたが幸せな時を過ごせるのはいつでしょうか?
川に行って、思い描いた通りに魚と出会えた時ですか?
それとも、明日の釣果を期待しながら準備をしている土曜の晩でしょうか?
私の場合は、断然「今日から土曜の晩まで」が、幸せです。
そもそも、フライフィッシングは、大変多くのプロセスを踏むことを楽しむものだと考えております。
そんなわけで、いろいろなことを「あーでもない、こーでもない」と考えながら、自作することを通して、楽しんでいるだけなのであります。なかでも「流用する」のが大好きです。例えるなら、カナヅチではなくそのへんの石で釘が打てたら胸が躍る、といったところでしょうか。
そんなんですから、ここに紹介しているものの中には、危険を伴う場合もありますので、
ご利用にあたりましては、個人の責任で、充分注意して行ってください。
勘違いされてはこまりますのでくりかえしますが、自作、特にバンブーロッドビルディングに関して、人様に教授できるほど経験豊富でありません。もし、あなたがきちんとした行程を知りたいのであれば、ここで紹介しているものからはなにも得られないかもしれません。ほかの場所をお探しになることをおすすめします。
また、この中には、基本と呼ばれることをまったく無視している場合もありますが、決して持論を正当化するために行っているのではありません。あくまでも既存の概念にとらわれないよう考え、楽しんだ結果導き出した一つの可能性を紹介しているだけです。もちろん、先人が残した偉大なる知恵に学ぶことも重要であること
は言うまでもありません。独りよがりでイバラの道を歩むより、舗装道路を自動車で
走るほうがらくちんに違いないのです。しかし、舗装路は、料金所を通るお金が
たいそうかかると思いこんでいるので、私にとってイバラの道のほうが幸せなのです。
イバラの道も負けず劣らず出費が激しいですが…。