ひっくり返った
私は、生活しているところと、工房(実家)が若干離れたところにありまして、
週末でないと創作活動を行うことができません。単純に、実家から今の職場へ
通うには、ちと遠いからにほかなりません。そんなことから起きた悲劇です。
ある日曜日、仕上げ削りも終わり、少々緊張しながら接着をいたしました。
バインディングでちょっとトラブったのですが、無事に接着が済んだと思って
いたのですが、その1週間後に接着剤を落としているときに発覚いたしました。
バットに付けてあるはずのマークが一カ所みあたらないのです。よーく見ると
竹の繊維がとても良く見える面があって、かつ節の部分では「そんなに波打ってたっけ?」
と問いたいほど繊維が曲がっております。バット側の端面をヤスリでこすってみると・・・
「ひっくりかえってるじゃあねえかー!!」ストリップの1本が
きれいに横を見せていらしゃったんですね。
あー、悲しい。
後日談
こんなブランクでもどうにかならないものかと、参加しているMLで教えを請うたところ
、どうにもならないらしいことが発覚いたしました。そのままでは悔しいので、忌まわしい
ブランクをヒートガンであぶって、腹いせに机に打ち付けてみましたら、なんと一部が剥がれて
しまいました。そこを持って、さらに剥がしてみるとぴりぴりと完全に分離されてしまったのです。
ラッキーには違いないのですが、接着したのにこんなに簡単に剥がれて良いものなのかという疑問が
残ってしまったのであります。
なお、このブランクは、削り直されて無事ロッドになりました。
めでたし、めでたし。
Koba's Factory