スレッドを買ってきた



妻がぬいぐるみを作るため、手芸店へ行くとのことで、「んじゃあ、おいらも」ということで、 生まれて初めての手芸店に行くことになったのです。
というのも、「Fundamentals of Building a Bamboo Fly-Rod」で紹介され、 カバーにもちょろっと写っている「オリヅル印の絹ミシン糸」が気になっていいたのです。
諸先輩方のサイトでも紹介されていますので、今回は、その正体を暴くべく、 妻と同伴して近所の手芸店に向かいました。
目的地について、見本に、と持ってきたナイロンスレッドを見せつつ、 お店のおばちゃんに「このくらいの絹糸が欲しい」と言うと、 いきなりなにに使うのかと聞かれてしまいました。 みなさんの想像に難くないように、手芸店の方に納得できる説明などできるはずはありません。 そんなわけで、お店の人を巻き込んでの騒動が始まったのです。

silk.jpg お店のおばちゃんは太さを知りたいといいましたが、ミシン糸の太さなど私が知っているはずもなく、 何か手がかりがないかと「Fundamentals of Building a Bamboo Fly-Rod」を持ち込んで、 写真を見てもらうことにしました。が、おばちゃんは、英文で書かれている本を見たとたん、 拒絶反応が出たらしく、ほかの店員さんに「みんな英語で書いてあるよ。うわーずごい。」と連呼する始末。 落ち着いてもらうのに、数分を要したのでありました。
数分のどたばたの後、さすが「餅は餅屋」です。落ち着いて写真を見ると、プロの目の輝きで、私に言いました。 「あー50番ね、こっちです。」確かに、写真のボビンには50の文字があります。どうやらこれが太さのようです。 案内されて行った先には、圧倒的な色種のスレッドが引き出しに整理されておりました。 そのカラーバリエーションの多さは、私を満足させるものであったのは言うまでもありません。 スレッドを目の前にして、私はプロの意見を求めました。はたしてこの糸はささくれにくいのか、ということです。 おばちゃんはすでに、お裁縫で使うのではないと感じてくれていたようで、 用途は聞かず「ミシンに使う糸だから、そうそうささくれることはないでしょう。」と答えてくれたのでした。

残念ながら「オリヅル印」でななく、私が手に入れたのは、金色のヒョウタンマーク輝く「HYOUTAN BRAND」の ソーイングスレッド、太さ50番、100m巻きを8色入手いたしました。単価は290円です。 この単価なら、ナイロンスレッドの代わりにも使えるかな?色が出ねぇか。

余談ですが、帰り道、妻から「手芸店で騒ぐなんて、私が恥ずかしい。」と避難されたのは言うまでもありません。


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