リールを作る その10



 前回は、フットの加工が済みまして、ちろあえず仮組してみたところまで行きました。
今回は、細かいパーツを仕上げてやります。

カム ○ラチェットを作る
 ラチェットのカムを加工して、スプリング材でテンションがかかるようにしてやります。
今回は、真鍮を使って、カム、ピボット部と、スプリングを支える支点を作りました。
リベットよろしく、かしめてやります。また、カムは真鍮の丸棒を輪切りにして、エンドミルで 形にしました。
とりあえず、左巻き仕様です。
スプール側 ○スプール側の加工
 スプール側から見たところです。クリック音の元になる部分ですが、いったいどの程度のものが良いのか よく解らなかったので、適当に作りました。いわゆるギヤ状に切削して、スプールに圧入します。
今回は、適当な端材がたまたま洋白でありましたので、こいつを使いました。
頭のスリ割り ○ネジを作る
 ネジはなんでも良いと思っていたのですが、clarisさんに「こだわるべきだ」とのご指摘があり、また、 洋白のパーツを多用していますので、バランスも考えると、やっぱり洋白で、スリ割りのネジを作ることに します。
洋白を旋盤で切削して、自作したカッターで、頭をすり割りしていきます。簡単な作業なのですが、ぜんぶで 11本のネジを作るのは、ちょっと面倒です。
また、せっかく洋白の無垢で作るのですから、ネジの頭を大きくして、「ここにいるぞ」てな具合にしてやり ました。なんと言われようが、メッキじゃあないのですから、オリジナルより贅沢なのです。
実は、 工具屋、模型店を渡り歩き、結局、頭がすり割り(マイナス)の小ネジを見つけることができませんでした。 いまは作っていないのだそうな。
写真なし、
ご容赦
○ハンドルを作って組み立て
 アルミの板からハンドルのクランクを造り、てきとうな木を削ってハンドルを作りました。
あとは、グリスを塗って、それぞれのパーツを組み付けてやります。


このページ内の作成データ
・かかった時間・・・・・約4時間半
・作った治具・・・・・・・・3個



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