リールを作る その5



 前回は、これからスプールにとりかかろうかと言うところで終わりました。
アルミ板と、アルミの丸棒を圧入して、心に真鍮のスリーブをいれたものをワークとして使います。

スプール作成 ○荒く成形
 とりあえず、目標寸法の手前まで、外径を作っておきます。ひとまずチャックにくわえて 2mmほど手前まで切削します。
ラフなスプール ○ワークの出来上がり
 これから、比較的精度良く切削していく必要があります。ですが、フレームを作るときに、中くりを チャックにくわえてしまいましたので、回転したときにぶれない程度ということになります。
両センターでの切削 ○スプールを切る
 上で作ったワークを、旋盤で切るのですが、このとき両センターで切っていきます。理由は、回転するパーツなので、心がぶれないようするためです。
リールを作るにあたって、唯一の精度を要求される部分だと言っていいでしょう。
ケレ金を、心の真鍮にかませるのは、実に危険です。外径の大きいパーツだけに力がかかりますので、できるだけ外周に近いところでつかむようにします。
今回は、メタルバンドで、スプールの外周を締め、そのバックルを引っかけて削りました。
また、奥のほうまで削る必要がありますから、それなりのバイトがないと、びびってしまい、きれいに仕上がりません。



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